ママでも起業できる？
育児と仕事を両立させるのは大変なことで、起業家や経営者という立場では難しさが倍増します。
子供の年齢や事業規模によって変わりますが、基本的に子供の発熱などで仕事を休まないといけないママ(母親)だと起業が困難な職種が存在します。
従業員を雇って経営者やオーナーが自由に休める環境を作れば問題ないですが、仕事へ専念できる人に比べて起業のリスクが高くなるので注意しましょう。
子供の年齢が小学生以下で、親や配偶者など子供の面倒をいつでも見てくれる人がいない状況のママでも起業できるのか検証いたします。
起業家でも融通の利く職種
未就学児の子供がいるママ(母親)は、原則として保育園か幼稚園へ子供を預けて仕事をしないといけません。
例外として、在宅中心で子供の面倒をみながらできる仕事であれば起業がしやすいです。
送迎の時間が決まっている保育園へ預ける状況や、子供が熱を出して急に預けられなくなったシーンでも責任を全て背負って起業できる職種の一例をご覧ください。
訪問営業
代理店になって完全成果報酬で訪問営業する場合は休みと勤務時間を自由に調整できます。
ただし、訪問した後に電話での問い合わせや再訪問の依頼が入ることもあるので、ママだと不利で大変なことも多いです。
パソコン、ネット系
YouTube、動画編集、ネット通販、プログラミング、Webデザイナー、ライター、アフィリエイターなど。
パソコンとネット環境さえあればできる仕事は有利で、スキルさえあればクラウドソーシングで簡単に仕事を受注できます。
プログラミング技術がある場合を除いて、女性起業家の多くは副業やお小遣い稼ぎ程度の気持ちから始めています。
ハンドメイド系
自宅でアクセサリーを制作するなど。
パソコン、ネット系と同様に自宅で作業できるため育児と両立しながら起業できます。
昨今はメルカリやBASEなど資金不要でネット販売できるツールが増え、ハンドメイド商品の販売で起業するママが増加中です。
せどり
仕入れをしてメルカリなどのフリマアプリで売る転売ビジネスです。
古着や古本の大手チェーンによるネット販売で仕入れるなど、完全在宅のせどりをすることも可能です。
ただし、フリマサイトの相場をチェックする業者が増えているので、以前に比べてせどりで稼ぐ難易度は高くなっています。
リモート面談サービス
電話占い、オンラインカウンセラー、オンライン英会話レッスンなど。
起業なら対面サービスでも子供同伴で仕事をすることも可能ですが、子供の発熱などがあると支障が出てしまいます。
在宅から電話やZOOMなどのビデオ通話ツールを使って提供できるサービスなら、小さい子供がいるママでも起業しやすい業種です。
ママだと起業が難しい職種
法人営業
大事なアポは子供が理由でもドタキャンや当日の対応者変更があると信用を失います。
製造業
従業員を雇えば可能ですが、管理者が急なトラブル発生時に動けないと損失を出すリスクが高まります。
従業員の管理者へ現場を任せる方法もありますが、創業してまもない製造業で経営者が全力で仕事をできない環境だと従業員のモチベーションが低下してしまいます。
飲食系
業態にもよりますが、夜営業や仕込みなど拘束時間が長いこと。
そして昼食や夕食など混雑する時間が決まっていることを考えると育児との両立には向いていません。
運送業、配送系
配達日時を守ることが大切な職業で、子供を理由にした融通が利きません。
タイミングを見極めよう
ママでも起業することは可能で、やり方次第では弊害が多い職種でも起業することができます。
しかし、ママを理由に大変なことも多く、起業して経営者になればトラブル発生時に損失を出すリスクが出てきます。
子供が小さくて家族などのサポートがないのであれば、いざという時に休みやすい会社員やパート勤務の方が有利なことが多いです。
なぜ、ママである今のタイミングで起業するのか？
子育てが落ち着いてからでは遅いのかをしっかり整理して起業するタイミングを見極めましょう。
ただし、ビジネスチャンスを掴むには行動力とスピードが重要になります。
ママだから今は無理だと諦めるのではなく、育児が大変な時期でもチャンスがあれば起業するアクティブな気持ちを持つことが大切です。