クラウドファンディングを利用するメリット・デメリットを把握しましょう。

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クラウドファンディングのメリット・デメリット

 

クラウドファンディングに出資してくれる人たちのイメージ

 

クラウドファンディングは誰でも手軽に資金調達を募れるサービスで、女性起業家の利用事例が多数あります。

 

事業の収益性だけではなく、投稿者を応援したい気持ちで寄付してくれる人もいるので、女性が個人のキャラクターを前面に出せば有利な一面があります。
このほか宣伝やマーケティングをできるメリットがありますが、デメリットや注意点を理解した上で慎重かつ計画的に活用するようにしてください。

 

返済と継続的な還元が不要

 

クラウドファンディングで資金提供することを「寄付」や「応援」、「支援」と呼び、調達した資金を提供者へ返済したり配当を払ったりする必要がありません。
投稿者の裁量でリターンを設定することができ、お礼のメールなどコストが一切かからないリターンに設定することも可能です。

 

リターンの対価が大きいほど資金調達しやすくなりますが、取り組み内容や熱意が伝われば対価のないリターンでもまとまった資金を調達できます。

 

なお、クラウドファンディングには投資型、購入型、寄付型による3つのカテゴリーがあります。
一部で株式をリターンで与えるものや、融資という形で年利換算の利息を加えた返済義務があるタイプもありますが、起業家が投資型クラウドファンディングの審査を通過するのは簡単ではありません。
個人の起業家は、購入型か寄付型の中から自分に合ったタイプを選ぶのがセオリーです。

 

 

資金調達以外の目的

 

クラウドファンディングを利用する人の中には、既に事業を行う資金が手元にある方や銀行融資を得られる見込みがあるケースがあります。
あえてクラウドファンディングを利用する理由は、事前発注やマーケティング、宣伝への期待です。

 

製造メーカーは購入希望者が一定数以上いる商品のみを製品化することができ、構想段階からビジネスプランを多くの人々に見てもらうことができます。
資金調達以外のメリットや活用事例があることを覚えておきましょう。

 

 

手数料の相場

 

手数料はいくらくらい取られる?

 

多くのクラウドファンディングサイトは無料で会員登録ができ、審査に通ることを条件に投稿までは無料です。
資金調達を成功した際にパーセンテージで手数料が差し引かれるシステムになっていて、手数料の相場は決済手数料を含めて9~20%です。
クラウドファンディングを通じて商品を販売しようとしている方は、手数料の負担によって利益が少なくなるリスクがあるので注意しましょう。

 

低い手数料のサービスよりも集客力がある大手を使った方が目標額を達成できる可能性が高いです。
高い手数料を取るところは補償や集客力で付加価値を出していることを覚えておきましょう。

 

SNSなどを活用した自力での情報発信だけで十分だと思っている方は、手数料の安い所を使うメリットが大きいです。

 

利用時の注意点

 

クラウドファンディングで資金提供を募る側には以下の注意点があります。

 

・資金が集まらない可能性がある
・炎上リスク
・時間がかかる
・手数料が高い
・アイデアを盗まれる可能性がある

 

支援者の多くは個人になり、寄付型や購入型は利益よりも応援の気持ちで支援することが多いです。
そのため、融資を受ける際の事業計画書とは違って、将来性が高いビジネスモデルを持っていても、訴求方法が悪ければ資金調達に失敗します。

 

このほか、個人の支援者を相手にするのでSNSや掲示板を通じて炎上することがあるのでリターンの提供などは誠意を持って行いましょう。

 

 

分析と計画が大切

 

クラウドファンディングは融資や出資とは異なる特性を持った資金調達法です。
利用する際はクラウドファンディングの仕組みと傾向を理解することから始めましょう。

 

募集する方式や利用するサイトなどは入念に調査し、炎上やクレーム、資金調達に失敗するリスクを事前にシミュレーションしておくことが大切です。
比較的簡単かつ手軽に利用できる資金調達法ですが、資金調達と事業を成功させるには他の方法と同等以上の準備と計画性、リスクヘッジが求められます。

 

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